はらぺこおっち丸の日記

夫婦二人暮らし、ささやかな日常。

森絵都『DIVE!!』の感想

風に舞いあがるビニールシート』に続き、森絵都さんの作品を読んでみました。
前回の感想はコチラ→森絵都『風に舞いあがるビニールシート』の感想 - はらぺこおっち丸の日記

『DIVE!!』は、飛込み競技を題材にした作品です。

舞台は弱小ダイビングクラブ。

平凡な中学生、知季。
飛込みで自分の「枠」を越えてみたいと思いながらも、平凡な成績しか残せていない。
しかし、ある日現れた新しい女コーチに、才能を見出されて…。

飛込み界のサラブレッド、要一。
両親とも、飛込みの元オリンピック選手。
才能だけではなく、だれよりも努力して、生活の全てを飛込みに捧げている。
知季たちが通うダイビングクラブ唯一の高校生であり、リーダー的存在。
クラブのコーチでもある父親とは、ちょっと微妙な関係。

津軽からやってきた謎の高校生、飛沫。
津軽の海でひとり、断崖から飛込みをしていたところを、知季たちのダイビングクラブに引き抜かれる。
祖父は伝説の飛込み選手だった。
初めは嫌々プールでの飛込みを始めた飛沫だったが…。

と、こんな3人を中心に物語は進んでいきます。

この3人が他のライバルたちとシドニーオリンピック代表の座をかけて争うのですが…

とにかく先が気になってどんどん読んでしまいましたψ(`∇´)ψ

平凡だった知季が新しい鬼コーチの指導でメキメキ頭角を現したり!

完璧だったはずの要一にスランプが訪れたり!

飛沫が試合で奇抜かつダイナミックな演技をして、飛込みの観客(ほとんどいない)だけでなく、競泳の観客(たくさんいる)の注目も集めちゃったり!
と思ったら津軽に帰っちゃったり!

だれがオリンピックに行けるのか、それとも行けないのか、最後までわからずドキドキし続けました。

個人スポーツって、みんなライバルだから、仲良しこよしではやっていけません。
物語の途中でも、仲間と不仲になったり、辞める者が出てきたりします。

それでも、スポーツっていいな!と思わせてくれる作品でした。

競技自体の魅力ももちろんですが、
それに加えて、知季と、彼の彼女と、知季の弟の関係。
要一と父親の関係。
飛沫の、津軽の家族や、恋人との関係。

それぞれの物語が味わい深いんです。
そして、みんないろいろあるけど、飛込みに打ち込んでいる。
そういった人生も含めて、スポーツっていいな!って思いました。

読んだ後はとても清々しい気分になれました(^^)
実写化されたら面白そう〜って思ったら、すでに映画化されてました(^_^;)


予告動画、見入ってしまいました。
それにしても飛沫が溝端淳平はないでしょ、って思ったけど、みてみないとわからないですね(^_^;)

機会があったら借りてみたいと思います。